ベタの飼育方法:飼い方のポイントは?水槽の立ち上げ方や餌は?寿命は?
ベタはタイに生息する熱帯魚で和名を「闘魚」といいます。ベタは50種類ほど存在し、「闘魚」という名前からは想像できないほど、美しい模様と長いヒレが特徴的で、そのインテリア性の高さから、古くから観賞用として飼育されてきたんですよ。
今回は、ベタの飼育方法や適した水槽の作り方、餌や寿命などの特徴についてご紹介します。
目次
ベタってどんな魚?寿命はどのくらい?
ベタはタイ原産の熱帯魚で、流れのあまりない止水域に生息しています。ベタは気性が荒く、オス同士が激しく喧嘩することから賭けの対象として親しまれてきました。また、その美しさから美しさを競うコンテストも行われてきました。ベタの体長は種類にもよりますが4~12cmで、多くのものは6~7cm程度です。寿命は1年半から2年で、長生きする個体は5年ほど生きます。
ベタの飼育は難しい?飼い方のポイントは?
「ベタはコップでも飼える」と言われていますが、コップでの飼育は水量が少なすぎて水質の悪化が早く、ベタへのダメージが大きくなるので水槽での飼育をおすすめします。水槽飼育であればベタの飼育は比較的簡単です。
ベタとの混泳のルールや注意点
ベタは闘魚にされるほど気性が荒く、同種異種に限らず混泳には不向きなお魚です。混泳させると相手の魚のヒレがボロボロになってしまい、死んでしまうこともあります。どうしても混泳させたいという方は水槽内にしきりを作って遊泳スペースを分けてあげると混泳可能となります。ベタは泳ぎがあまり上手ではないので、水流を作らないようにしましょう。
ベタを購入するときの選び方は?
ベタは綺麗な色や尾びれの長さなど、魅力的なポイントがいくつもあります。自分の好みを選ぶのも大事ですが、健康なベタを選ぶことも飼育をする上では重要になってきます。健康なベタはヒレを動かして泳いでいます。元気のない個体は水槽の底でじっとしていることが多いです。ベタの特徴であるヒレをたたんでいる個体も弱っている可能性があるので避けた方が良いでしょう。元気に泳ぎ回っていて、ヒレがピンと立っている個体を選びましょう。
名前:ベタ
税込価格:1,350円
ベタを飼うために適した水槽の大きさは?
ベタは単独飼育が基本となりますので、水槽の大きさは20cmもしくは30cm水槽が適しています。水深が深いのをあまり好まないので、注水は15~20cmを目安にしてください。
ベタを飼育するとき水槽以外に準備するものは?
水槽以外でベタを飼育するために必要なものを紹介します。
1.水槽の外に設置する設備
- 水槽設備・・・水槽台、水槽マット
- ろ過装置・・・フィルター・ろ材
- 水温調節・・・ヒーター
- 水質調整・・・水質調整剤(カルキ抜き)、ph調整剤
- そのほか・・・照明、バックスクリーン(ベタが映えます)
2.水槽内に設置するもの
- 水草・・・ベタの水槽は水深が浅いので背が高い水草はやめましょう。また、ベタはヒレが長いので葉の硬い水草は避けた方が良いです。これらの点とソイルの底床にも合うヘアーグラスがおススメです。
- ソイル・・・ベタは水槽の底を泳ぐことも多いので、角の少ないソイルがおススメです。ただし、ベタは弱酸性の水質を好みますので一部のアルカリ性に傾けるソイルは避けてください 。「ベタのグラスサンド」という専用の底砂も販売されているので試してみるのも良いでしょう。
3.その他飼育に必要なもの
- 掃除や水換えグッズ・・・バケツ、プロホース、メラミンスポンジ
- 水温計
ベタの飼育に適した水槽の立ち上げ方
ベタの水槽立ち上げについて説明します。
- 水槽を購入したら、洗剤を使用せずに洗浄する
- 水槽を水槽台に置き、フィルターやヒーターをセットする
- 底砂を敷き、少しカルキ抜きをした水を入れる
- 水草を植えて、残りの水を入れる。水深は15~20cmになるように調節する
- フィルターを回して2~3日程度で完成です。
水合わせの方法は?ベタに適した水温や水質は?
ベタに適した水温は24~28℃、水質は、pHは6.8~7.0で弱酸性が良いです。
- 購入した袋のまま水槽に30分~1時間程度浮かべる
- 袋を開け、水槽の水を1/3程度いれて、1~2時間待つ
- 2を4~5回繰り返す
- ベタを水槽に移動させる
ベタの餌は?1日の餌の量や水槽の水換え時期と方法は?
餌は何を食べる?
ベタはアカムシやイトミミズなどの生餌や、ベタ用の人工飼料を食べます
餌の量や与える頻度は?
ベタの餌は1日1、2回で様子を見ながら、食べきれる量を与えてください。成魚になってからは1日に1回の餌やりでも十分です。
水換えの時期と方法は?
水換えは1週間に1回、水槽の1/3程度の量を目安に交換してください。
ベタを飼育する上での注意点は?どんな病気にかかる?
ベタの見どころとしてフレアリングという威嚇のポーズがあります。鏡に姿を映せば、自分の姿に驚き威嚇します。飼育している方はついついフレアリングをやらせたくなるのですが、ベタにストレスを与えてしまうので、1週間に1回程度にしましょう。ベタは泳ぎがあまり上手ではないので水流は起こさないようにしましょう。ベタは病気にかかりにくいですし、病気にかかっても塩浴や薬浴で治癒できます。
ベタが餌を食べない原因は?
ベタが餌を食べない場合に考えられるのは、水温が適温ではなかったり、餌が合わないことが考えられます。水槽の環境を確認して問題がなければ、餌に飽きている可能性もあるので、餌を変えてみてください。また沈下性の餌の場合は食べないこともあるので水面に浮く餌を与えてみてください。
ベタの魅力とは
ベタはとても美しく、観賞用にも優れているうえ、人懐っこさもあるお魚です。水槽飼育であれば飼育も簡単ですので、アクアリウム初心者で、美しいお魚を育ててみたい方にはおすすめのお魚です。