カルムチーの飼育方法:飼い方のポイントや注意すべき病気は?
カムルチーは日本にも生息しており、目にしたことのある方も多いのではないでしょうか。この魚は、口から空気を吸い込むという少し変わった特徴があり、水から出ても数日程度なら生きていける丈夫な魚です。
今回は、カムルチーの特徴や飼育方法、気をつけるべき病気やおすすめの水槽などを詳しく説明していきたいと思います。
目次
カルムチーとはどんな魚
カムルチーはスズキ目タイワンドジョウ科に属する魚です。原産地は中国(ちゅうごく)からなどの東アジアで現在は日本にも移入されています。個体差はありますが体長は最大約80cm程度と大型です。カムルチーの一番の特徴は上えら器官があり、口から空気を吸いこんで呼吸することができることです。そのため10℃前後の気温なら3日程度水から出ていてもへっちゃらなんです。
カルムチーの飼育は難しい?飼い方のコツは?
カムルチーは成長すると80㎝近くまで成長します。そのため大型水槽が必要になり初心者の方には少しハードルの高い魚になっています。また混泳はカムルチーが肉食魚のため性格の穏やかな小さめの魚ではけがをさせてしまうことが多いです。そのためカムルチーの飼育は基本的に単独飼育になります。
どこで販売されている?元気なカルムチーの選び方は?
カムルチーは取り扱っているお店が少ないため、ショップで取り寄せてもらうか、通販で購入することになります。通販などは魚にストレスがかかりあまり小さいと購入後、体調を崩してしまうことがあります。幼魚は成魚に比べて安いですが大型魚の飼育に慣れていない方はなるべく成魚の大きめサイズのカムルチーを購入することをおすすめします。また幼魚を飼う場合も成長を見越して大きめの水槽で飼育しましょう。
カルムチーの飼育に適した水槽は?
幼魚の場合は50㎝水槽での飼育も可能です。しかし成長して水槽が小さくなると水槽に体をぶつけることが多くなりストレスやけがにつながります。魚の成長を見越して初めから大きめの90㎝水槽で飼育することをおすすめします。またカムルチーは水槽内を激しく動き回るため水槽にふたをしないと飛び出してしまうことがあります。水から出ていても数日間は生きていけますが魚の寿命を縮めてしまうことには変わりありません。しっかりふたをして飛び出すのを防止してあげましょう。
カルムチーの飼育に必要なアイテムは?
カムルチーを飼育するのにカルキ抜きされた水道水、ろ過装置、餌、飛び出し防止用のふたは必須です。必須ではないですがカムルチーが隠れることのできるアクセサリー、石、水草や底に敷く砂などを必要に応じて用意しましょう。ろ過装置は設置してからバクテリアの発生まで時間がかかるため、設置一ヶ月程度は餌の食べ残しなどで水質悪化しないように注意しましょう。餌は餌用の金魚、メダカ、川エビなど生き餌を好んでよく食べます。生き餌にある程度慣れてきたら、市販の魚の切り身なども食べてくれるようになりますので自分の予算と手に入りやすさから餌を決めましょう。
水槽の立ち上げ方は?カルムチーを水槽に入れる手順は?
- 水槽、隠れ家用の石などを水で丁寧に洗います。砂を敷く場合はこのときに一緒に洗っておきましょう。洗剤は使わず水だけで洗ってください。
- 洗い終わったら水槽の中へ大きめの石などを置き、ろ過装置を設置します。
- 水槽の中へカルキ抜きをした水を入れます。このとき、砂を巻き上げないようにゆっくり入れてください。
- 水草などアクセサリーの設置、調節を行い、ろ過装置を起動させます。
- 数日間放置しろ過バクテリアを繁殖させたら水槽にカムルチーを入れましょう。入れた後は必ずふたを閉め、飛び出し防止をしましょう。
適した水温や水質は
カムルチーの適温は20℃から30℃と幅広いです。そのため、温度変化に強く水温にはあまり神経質になる必要はありません。ただ15℃以下になると捕食しなくなり冬眠してしまいます。寒い時期にカムルチーが泳ぐ姿を見たい場合はヒーターを設置し温度を23℃前後に設定することをおすすめします。水温はあまり気にしなくてもいいですが水質には気を配りましょう。カルキ抜きをした水には有益なバクテリアが存在せず病気の原因となってしまいます。そのため水槽内の水の全換えは基本的に行わず、こまめに水槽の水換えを行うことで水槽内の環境を保つよう心がけましょう。
餌の与える頻度は?
餌は1日に1回から2回、餌用の金魚、メダカ、川エビなどの生き餌を与えましょう。生き餌にある程度慣れてきたら、市販の魚の切り身などに切り替えても大丈夫です。餌を与えすぎると食べ残しが発生し、水質悪化の原因になります。様子を見ながら少しずつ与え、食べ残しの出ないよう注意しましょう。
水換えの頻度と方法は?
水換えは週に1回、水槽の3分の1程度の水を入れ替えましょう。水槽内の水の全換えは有益なバクテリアがいなくなり病気の原因になります。こまめに水換えをし、きれいな環境を保ちましょう。
カルムチーを飼育する上での注意点
カムルチーは水槽内を激しく移動し、しばしば水槽外へ飛び出してしまうことがあります。水の外で呼吸ができても地面にたたきつけられる衝撃でけがをしたり命を落としてしまったりする危険性があります。水槽には飛び出し防止のために必ずふたを付けるようにしましょう。ふたはカムルチーがぶつかっても外れないようにしっかりとふたのできるパッキン型のものをおすすめします。
餌を食べない原因と対処法
飼い始めたばかりの頃は環境の変化に戸惑い餌を食べない場合があります。環境が落ち着いても食べない場合はあげる餌を購入したショップと同じものにしてみましょう。ショップの餌になれてきたら徐々に自分のあげたい生き餌を混ぜていきましょう。完全に環境になれたと思ったら与える餌を自分のあげたい生き餌に切り替えましょう。
カルムチーを飼育する魅力は?
カムルチーは最大80㎝と大型に成長し育てがいのある魚です。肉食魚のため他の魚との混泳はできませんが一匹でも十分すぎる大きさと迫力のある魚です。またカムルチーは丈夫な魚のため大型魚の飼育初心者の方にもおすすめの魚です。ぜひこの記事を読んでカムルチーを飼ってみてくださいね。