スカーレットジェムの飼育方法:人工餌は食べない?寿命はどのくらい?
赤い宝石と呼ばれるスカーレットジェムという魚をご存じでしょうか?その美しい姿と小型な面から非常に人気のある魚ですが、飼育にはコツが必要な魚で、熱帯魚の飼育経験のある方向けの魚になります。
今回はそんなスカーレットジェムの飼育方法や餌のあげ方、寿命などについてご紹介いたします。
目次
スカーレットジェムとはどんな魚?寿命はどのくらい?
スカーレットジェムはバディス科ダリオ属に属する魚です。インドが原産で、非常に臆病な性格をしています。成長すると3cmほどになり非常に小型なため人気があります。水草などが生い茂る環境を好み姿を隠しながら身体を休ませます。寿命は2〜3年ほどで餌は肉食性になり、ミジンコやブラインシュリンプなどを食べます。
人工飼料になれにくく、その点が最大の難点と言えるでしょう。混泳は大きさをそろえれば可能で、同種同士の飼育は複数の隠れ家を設置して争いを予防する必要があります。
スカーレットジェムの飼育は難しい?飼うときのコツは?
スカーレットジェムの飼育はコツが必要なため難しいと言われています。スカーレットジェムの給餌はブラインシュリンプをふ化させたりと手間がかかる部分があり、また強い水流は苦手なためエアレーションなども弱いものを使用する必要があります。性格は縄張り意識が強いですが、自ら積極的に攻撃したりはしません。
スカーレットジェムの価格は?購入するときの選び方は?
ペットショップや通販などでは1,000円前後で販売されており、入手することができます。少し大きめの元気な個体を選ぶのが良いでしょう。色が白っぽいものは避け、体色が鮮やかでヒレの欠けていない個体を選ぶと良いでしょう。
名前:スカーレットジェム
税込価格:1,404円
スカーレットジェムの飼育に適した水槽は?
スカーレットジェムは身体が小さいため45cm水槽での飼育から可能です。冬場はヒーターを利用し水温を25℃前後に保つのが良いでしょう。少々低めの温度を好む傾向にありますので、温度が高くならないように管理してあげましょう。水草を食害することは少なく、水草も並行して育てたい人にはオススメの魚です。強い水流はダメージを受けるのでろ過装置は消音のタイプを選びましょう。
スカーレットジェムの飼育に必要なアイテムは?
スカーレットジェムを飼育する上で必要なものは以下のアイテムです。
- カルキ抜き
- ろ過装置
- ブラインシュリンプ、ミジンコ、人工飼料等
- 温度計
- 流木
- ヒーター
底砂はなるべく白っぽいもの使用すると身体の発色が鮮やかになります。丸砂利や角のない細かいタイプのものが良いでしょう。
水温は23℃〜25℃で設定しましょう。30℃以上の高温には耐えられません。夏にはファンを設置するなどして、部屋のクーラーで水温が上がらないように調節します。風通しの良い日陰で飼育しましょう。
水槽の立ち上げ方
- 水道水にカルキ抜きを入れ、水が透明になったら洗って天日干しした水槽に静かに水を流し入れます。この時に隠れ家、砂利も設置しておきましょう。
- 水を入れてヒーター、ろ過装置起動、循環させて魚を入れる前に2日ほどおきます。酸素が水槽内を循環することにより、バクテリアが発生しフィルターに定着するので水質が安定し水が汚れにくくなります。
- 最低でも水が完成するまで一晩かかりますので、置いてから魚を購入して水合わせをしましょう。
水合わせの手順は?
- 水槽のセットが完了したら、入手してきたスカーレットジェムを室温に慣らしてから袋ごと1時間水槽に浮かべ、袋と水槽の水温をあわせます。
- その後袋の水を3分の1捨て、水槽の水を少量入れて40分程おきます。これを2〜3回繰り返して水質をあわせます。その後スカーレットジェムを水槽に移し、袋の水は捨てます。
- 手早く水合わせをするとともに静かに目隠しをしながら手早くするとバスカーレットジェムのストレスを軽減することができます。臆病な魚ですので、注意します。
1日の餌の量や回数は?
1日2回食べきれる量を与えます。最初は口元に静かに持って行き、慣らせましょう。
水換えの時期は?
最低でも10日に1回は水槽の3分の1の水を新しいものに取り換えます。すべての水を換えてしまうと魚の負担になりますので、前の水を少量残すようにします。また隠れ家も藻や滑りが発生しますので、きれいに洗います。水が汚れやすいので餌の食べ残しなどは速やかに取り除きましょう。生き餌の死骸もすぐにとりましょう。
スカーレットジェムを飼育する上での注意点
スカーレットジェムは導入時にストレスから白点病を発症する場合があります。水槽に導入する前に数日隔離して環境に慣らしてから他のものと合わせると良いでしょう。隔離の際には隠れる場所を設置してゆっくりと鳴らすようにしましょう。
身体が小さいため抵抗力が低く、水質が悪化するとすぐに体調を崩す場合がありますので、定期的に水換えをして水質を下げないようにしましょう。中性を好む性質なので水質は中性よりに設定しましょう。
人工飼料は食べない?
スカーレットジェムは人工飼料に慣れない魚ですので、最初は生き餌から始める必要があります。口が小さいため食べられる餌も決まっており、ブラインシュリンプやミジンコを与える形になります。ブラインシュリンプはふ化させる手間があり、給餌までに時間がかかるので購入と同時進行で進めると良いです。
他の魚におびえて餌を食べに来ない場合がありますので、スカーレットジェムが食べやすいように口元に餌を持って行き様子を見てみましょう。
スカーレットジェムを飼育する魅力は?
スカーレットジェムを紹介させていただきました。アクアリウムの水槽の中で鮮やかな赤い姿はまさに宝石のようで、水槽の中をきらびやかに彩ってくれる存在ですね。美しいスカーレットジェムは給餌に工夫が必要な魚ですがぜひ挑戦してみてくださいね。