90cm水槽用のおすすめ上部フィルター4選
アクアリウム管理には、水質を良好に保つためにろ過フィルターを使用することも重要です。ろ過フィルターにはさまざまな種類がありますが、水槽上部に設置する上部フィルターは酸素供給力も高く、生体を飼育する際にもおすすめです。
今回は、アクアリウムの迫力を堪能できる90cm水槽用のフィルターについて、メリットや種類、おすすめの製品などについてご紹介します。
目次
上部フィルターとは?
上部フィルターは、水槽の上部に設置するろ過フィルターのこと。ポンプによって飼育水をくみ上げ、ろ過槽でろ過して水槽に戻すという仕組みになっています。なお、上部フィルターはフレーム付き水槽に設置するため、フレーム付きの水槽を購入するか、別途フレームを用意して使用しましょう。
90cm水槽には上部フィルターは必須?どんな効果やメリットがあるの?
90cm水槽では、サイズや量ともにさまざまな魚を飼育できますが、餌の食べ残しや排せつ物などが増え、水が汚れやすくなります。また、酸欠を防ぐために酸素の供給にも気を配りたいところです。上部フィルターはろ過能力だけでなく酸素供給力も高いため、生体が酸欠しにくい環境を維持するのに効果的です。フタを開ければ汚れの確認やウールなどの交換ができるため、メンテナンスしやすいというメリットもあります。また、他のフィルターよりも安価で入手でき、ポンプ部分の交換が可能なので長期使用にも向いています。
上部フィルターにはどんな種類があるの?
上部フィルターには次のような種類があります。
1.ウェットタイプ
ろ材がろ過槽の水に浸るタイプで、最もポピュラーな上部フィルターのタイプです。水の立ち上げが早くなる効果がありますが、他のタイプに比べるとバクテリアへの酸素供給が少ないという一面もあります。
2.ドライタイプ
ろ材がろ過槽の水に浸らないタイプのフィルターです。空気に触れやすいためバクテリアの活性化には効果的ですが、専用のろ材を用意する必要があります。
3.ウェット&ドライタイプ
ろ過槽に水をためて、一定量に達すると流し出すタイプです。ろ材が水と空気両方に触れるためバクテリアが活発になる効果があり、高いろ過能力に期待できます。
90cm水槽用の上部フィルターの選び方
上部フィルターを選ぶ際は、主に次のポイントをチェックしましょう。
1.モーターのタイプ
上部フィルターには、モーターが水中にあるタイプと水上にあるタイプがあります。水中タイプは動作音が水に吸収されるため音が静かというメリットがありますが、水温を上昇させてしまう一面もあります。水上タイプは熱が発散しやすいため水温も上がりにくく、モーターへの負担も軽減されますが、作動音が目立ちやすいなどの面があります。一般的には、水上タイプが流通しています。
2.ろ材容量
メーカーや製品によってろ材の容量が異なることがあります。ろ材容量の多い製品の方が、高いろ過能力に期待できます。
3.ろ過槽のサイズ
ろ過槽のサイズも、メーカーなどによって違いがあります。最近はろ過槽の高さを抑えた製品も販売されていますので、省スペースで管理したい場合はろ過槽のサイズについてもチェックしましょう。
4.その他(取り扱い方法など)
フィルターの取り付けや取り外し、メンテナンスがしやすいかも重要なポイントです。メーカーや価格についてもチェックしましょう。また、露ダレ防止やコード収納など、便利な機能が備わっている製品もおすすめです。
90cm水槽用の上部フィルターおすすめ4選
GEX グランデ900 90cm水槽用・上部フィルター
上部フィルターの中でも最大級のろ過槽を備えた製品です。バスケット式でセパレートタイプのろ過槽を採用しているため、ろ材の交換やお手入れがしやすいのが特徴です。散水器がシャワーパイプ式なので水がろ過槽全体に行き渡り、高いろ過能力にも期待できます。ハイパワーポンプ採用で淡水・海水両方の飼育に利用できる点も魅力です。また、フィルターのほかに交換用ろ材とクリーンバイオが含まれているのもポイントです。
名前:GEX グランデ900 90cm水槽用・上部フィルター
税込価格:6,980円
ニッソー パワーマスター 915S
高出力の循環ポンプを採用した上部フィルター。ろ材の汚れなどをチェックしやすく、メンテナンスしやすい点も特徴的です。淡水魚・海水魚両方に使用できるため、幅広い生体の飼育に対応できます。ポンプを交換する際は、専用の「スペアポンプSQー15S NEO」を使用する必要があります。なお、ろ材などは含まれていませんので別途用意してアクアリウム環境を整えましょう。
名前:ニッソー パワーマスター 915S
税込価格:10,094円
コトブキ 上部フィルター スーパーターボ900Zプラス
スタンダードタイプの上部フィルター。この製品の特徴は、フィルター内の水位を調節することによってウェット・ドライ両方の機能を使用できる点です。高いろ過力とバクテリアの活性化にも期待でき、水槽を立ち上げる際の環境作りにも効果的です。活性炭など、水没タイプのろ材を使用する際にもおすすめです。また、露だれ防止機能のついたフタを採用しているため、本体をつたう露だれを防止してくれる点も魅力です。
名前:コトブキ 上部フィルター スーパーターボ900Zプラス
税込価格:8,850円
アクアフィルタートレビ90 90cm上部フィルター
多くのフレーム付き水槽に使用できる上部フィルター。ろ過槽がダブル形式になっているため、水質の向上と安定に役立ちます。また、一層から二層へと効率よく水が流れるダム式構造を採用しているのも特徴的です。淡水魚・海水魚双方の飼育にも対応でき、幅広い魚の育成に使用することができます。なお、ろ材は含まれていませんので、別途用意してフィルターに設置しましょう。
名前:アクアフィルタートレビ90 90cm上部フィルター
税込価格:6,900円
上部フィルターの正しい取り付け方や注意点
上部フィルターは、自分で部品の組み立てを行ってから水槽にセットする場合が多いです。メーカーや製品によって異なることもあるため、ここでは取り付け例をご紹介します。
- 本体にポンプ層をセットし、吐出口や消音パイプを取り付けます。
- すのこなどを本体に設置し、マットや散水器・ろ過材をセットします。
- ポンプに送水パイプ・送水口を取り付けます。
- 給水パイプに必要部品を取り付け、ポンプ層に設置します。
- 本体にフタをします。
- 水を入れる際は、ポンプなどに記載された最低水位線まで入れましょう。
なお、実際に上部フィルターを取り付ける際は、各メーカーの取り扱い説明書に従ってセットしてください。
まとめ
上部フィルターは、高いろ過力と酸素供給力を備え、生体をメインにアクアリウムを楽しみたい場合にはおすすめのフィルターです。安価で使いやすく、お手入れしすいのも魅力です。ここでご紹介した内容を参考にして、上部フィルターの導入を検討してみてくださいね。