ウーパールーパーの飼育方法：飼い方のポイントは？寿命はどのくらい？
熱帯魚や金魚飼育に飽きた方にオススメなのが、両生類の飼育です。1991年にCMに起用されたことから、一躍ブームになったウーパールーパーはユニークな顔が可愛らしいペットとしてオススメの種類です。色合いも可愛らしく女性にも人気のウーパールーパーは現在でも根強い人気がありますよ。
今回はウーパールーパーの飼育方法や飼い方のポイント、寿命などの特徴について紹介していきます。
目次
ウーパールーパーはどんな生き物？寿命はどのくらい？
ウーパールーパーは正式名称をメキシコサンショウウオと言い、サンショウウオの一種に分類されるイモリ目アンビストマ科の有尾類です。その名の通り、メキシコ原産の生物で、ソチミル湖とその周辺の湖、河川に生息しています。現地の固有種として親しまれてきたウーパールーパーですが、森林伐採や湖の開発などによりその数は激減しており、現在ペットとして流通しているものは国内でブリードされたものになります。寿命は15年前後と長寿でメダカや赤虫などを捕食します。
ウーパールーパーの飼育は難しい？飼い方のポイントは？
ウーパールーパーはペットショップでもよく見かける両生類で、丈夫なため初心者にも飼育しやすいです。色合いもアルビノからブラック、ゴールドなど様々存在しており、選択する楽しみがある生物ですよ。なお、アルビノ種は視力が弱いという特徴があります。
ウーパールーパーと混泳はできる？
ウーパールーパーは肉食性で、目の前を横切ったものに噛み付く習性があるので、魚類は捕食されてしまうので、混泳はできません。また、身体が大きい魚類との混泳は反対にウーパールーパーが攻撃されてしまうことがあるので、こちらも避けましょう。ウーパールーパー同士での混泳はお互いに噛みつきあって共食いに発展することもありますので、飼育サイズを合わせて隠れ家を複数設置するようにしましょう。
ウーパールーパーの値段は？選び方のポイントは？
ウーパールーパーは色合いにより多少価格に開きがありますが、約1000円〜3000円前後で入手可能です。ブラックやゴールドは個体数が少なく入手できるまで時間がかかる場合があります。ウーパールーパーは皮膚が弱いので、綺麗な傷のない皮膚の個体を選びましょう。
名前：ウーパールーパー1匹
税込価格：2,200円
ウーパールーパーに適した水槽の大きさは？
ウーパールーパーは最大で25cmまで成長しますので、終生飼育には60〜90cm前後の水槽が必要になります。身体が大きくなってくると水を汚しやすくなりますので、ろ過装置は循環型のものを使用するようにしましょう。同種同士で混泳を検討している場合には、複数の隠れ家が必要になりますので、より広い水槽が必要になります。
ウーパールーパーの飼育に必要な道具は？
水槽以外には下記のような機材を用意しましょう。
水槽設置に必要な機材
- 照明器具
- ろ過装置
- ヒーター等
- 水質調整剤・カルキ抜き
- エアレーション
- ガラスブタ
- 温度計
その他の道具
- 大きめの優しい素材の網
- ピンセット、バケツ
- 掃除グッズ
- 餌
砂底は飲み込んでしまうことがあり、窒息の原因にもなりますのでベアタンクでの飼育が推奨されます。口に入らないサイズの砂利を用意するのが望ましいです。
ウーパールーパーを飼育しよう！水槽の立ち上げ方は？
ここからは飼育するまでの準備を紹介していきます。まずは水槽の立ち上げです。
- 水道水にカルキ抜きを入れ、透明になるまで待ちます。
- 水が泡立たないように静かに入れていきます。水が泡立ってしまうと水中内の汚れが舞ってしまいなかなか水質が安定しないのでやめましょう。
- ろ過装置起動、ヒーターをつけて水を循環させ、水槽内の水に酸素を含ませます。その状態で２日程おきましょう。
- 酸素が水槽内を循環することにより、バクテリアが発生しフィルターに定着したら水質が安定するので水槽の立ち上げが完了です。
水槽の立ち上げを完了してからウーパールーパー入手して水合わせをしましょう。
水合わせの手順は？ウーパールーパーに適した水質・水温は？
ウーパールーパーに適した水質・水温は23℃前後です。水質は弱酸性に保つようにしましょう。ph7.0前後にすると適応しやすいです。ウーパールーパーは水質になれれば丈夫ですが、導入時にトリートメントをしっかりしないと皮膚が弱いので、水カビ病などになりやすいので注意が必要です。
- 水槽のセットが完了したら入手してきたウーパールーパーを袋ごと1時間水槽に浮かべて袋と水槽の水温をあわせます。
- 袋の水を3分の1捨て、水槽の水を少量入れて40分程おきます。
- これを2〜3回繰り返して水質をあわせます。その後ウーパールーパーを水槽に移し、袋の水は捨てます。
ウーパールーパーの餌は？与える頻度は？
餌はウーパールーパー用の人工飼料を与えましょう。栄養バランスが偏ると共食いをしたり、誤飲をしたりしやすくなるので、定期的に赤虫やミジンコ、メダカなどの動物性たんぱく質も与えます。1日1回1~2分程度で食べきれる量が目安になります。あまり多く与えると消化不良を起こしますので、量は調節して与えます。
水換えの時期は？
7日に1回を目安に下記の手順を参考に汚れた水を交換します。
- カルキ抜きした新しい水を作ります。
- 容器の3分の1を排水します。
- 排水した分、新しい水を足し水して水槽が満たされたら水換えが完了です。
月に1回は水槽もスポンジで掃除するようにして、滑りを取り除いて下さい。
ウーパールーパーを飼育する上での注意点
ウーパールーパーは生涯を水中で過ごしますので、上陸できる陸地部分は必要ありません。さらにウーパールーパーの皮膚はとても薄く、傷がつきやすいという特徴があります。怪我をするとたちまち弱って衰弱死してしまいますので、怪我をさせない環境作りが大事です。
また、ウーパールーパーは夏場の高温がとても苦手なので、夏場や梅雨時期は温度管理を強化してクーラーや冷却ファンを活用するようにしましょう。ヒーターの使用は火傷の危険があるのでカバーを使用します。
ウーパールーパーが餌を食べない原因と対処法は？
ウーパールーパーは餌の食べ過ぎにより消化不良になると胃腸にガスがたまることでうまく排出できなくなり、水面に浮いてきてしまうことがあります。通称ぷかぷか病と呼ばれるウーパールーパーがかかりやすい症状の1つですが、もしそのような症状が現れた場合には水位を低くしてウーパールーパーが底に脚をつけるようにして絶食させて様子を見ましょう。
ウーパールーパーは基本的に丸呑みにして捕食しますので、サイズに合わせた餌を与えることが重要になります。餌が大きい場合にはカットして与えるようにしましょう。
ウーパールーパーの魅力とは？
ユーモラスな顔につぶらな瞳が特徴のウーパールーパーについて紹介させていただきました。ウーパールーパーはよりペットの感覚が強く、飼育もしやすい点から初心者にもオススメの生物です。この記事でウーパールーパーに興味を持っていただけたら幸いです。
